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第9章 赤ずきんと男ども

むかしむかし。ある村に、ミユという名の、元気で明るく、いささか抜けている女がおりました。

ミユは、離れて暮らしているおばあさんが作ってくれた赤いずきんがたいそうお気に入りで、毎日身に付けておりました。


そんなある日のことです。


お昼ご飯用のカレーを作りすぎてしまったミユは、おばあさんにおすそ分けしようと思い立ちました。
小さなお鍋にカレーを移し替え、お気に入りの赤ずきんを被り、出かけます。


外はとってもいいお天気。小鳥も楽しそうにさえずっています。ミユはまるでピクニックのようなウキウキ気分で、村外れの森の奥にあるおばあさんの家を目指し、歩きました。