この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第3章 魔王③
 男の顔が離れた。

 塞いでいたものがなくなった瞬間、フィーネは不足した空気を求めるように、激しく呼吸を繰り返した。薄い寝衣に包まれた胸が、大きく上下する。

 彼女の唇は、男と混じり合った唾液で濡れていた。しかし組み伏せられたままなので、拭うこともできない。

 フィーネは乱れた呼吸のまま、自身を見下ろす男を睨みつけた。

「もう、おやめください! 今すぐ引くなら、見逃します! これ以上続けようとするなら、あなたは神官たちに殺されてしまいます。だから……」

(今すぐ逃げて欲しい)

 精一杯の脅し、と見せかけた懇願だった。

 今まで彼女を襲い、力を得ようとした男たちはみな、神官たちによって取り押さえられ、女神ピアチェを冒涜した罪で殺された。

 どれだけ屈強な男であっても、神官たちが持つ《女神の技》の前では無力。
 自分を襲った男たちが抵抗空しく殺されるのを、フィーネはただ見ているしかできなかった。

 彼女が許し、助けをどれだけ懇願しても、聞き入れられなかった。
/528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ