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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第13章 忠誠③
 二度と離さないように絡みつく肉壁の動きと変わり、魔王の欲望を包み込む。

 奥深くまで入り込んだ滾りは、強い突き上げとなってフィーネの身体を揺らした。その振動を下腹部に感じながら、細い喉から嬌声が上がる。

「あっ……あっあっ……」

 挿入の際の優しさとは違う荒々しい突き上げに、頭の中がくらくらと回る。

 気持ち良さに耐えるように閉じていた瞳を薄く開くと、自身を支配する主人の快楽に耐える顔が映った。

 彼女がこちらを見ていることに気づいたのか、魔王の視線が向けられ、ふっと目が細められた。

 その美しい容貌に、思わず見惚れてしまう。

「すま……ない……優しくしたい……のに……」

 主人の唇から謝罪の言葉が洩れるが、動きが緩まる気配はない。寧ろさらなる刺激を求めるかのように、貪欲な動きとなってナカをかき回した。
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