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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第14章 忠誠④
 それがくすぐったくて、思わず小さな笑い声が洩れてしまう。

 彼女の声を聞き、魔王の身体が動いた。

 ゆっくり連結が解かれ、ナカを満たしていたものがシーツを汚す。
 秘所が名残惜しそうにヒクつき、さらに零れ落ちて、上気する腿を白く染めた。

 腿を伝う感覚に、改めて子を身籠もることをされたのだと、恥ずかしさと戸惑いで心が一杯になる。

 魔王は密着していた身体を少し離すと、フィーネと視線を合わせてきた。
 まだ乱れる息を整えながらも、彼女を見つめる瞳はとても優しい。

 そっと頬に触れる。

「やはりお前には、笑顔が似合っている」

 この言葉を聞いた瞬間、フィーネの目の前が銀色で一杯になった。
 唇に落ちる柔らかい温もりを感じ、それをもっと感じたくてそっと瞳を閉じる。
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