この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
はじめてのひと。
第8章 日常

「…….じゃない」

「え?何?」

「こうなったのは千紘くんのせいじゃない!」

下唇をギュッと噛んで顔を上げ、彼を睨むようにして思わず声を荒げてしまった。

彼は驚いて固まっていたけど私は感情のままに続けた。

「千紘くんは忘れてるかもしれないけどあの写真、何?随分大事そうにしてるんだね!」

「あれは…」

困ったような顔をしながら口を開く千紘くんになおも噛み付く。

「あれは何?」

「…確かに高校の時好きだった人だよ…。」

「だった?今でも気になるから、大事にしてるんじゃないの?」

「こっちに来てすぐの頃はまだ引きずってたけど…」

「じゃあ、何で今でも持ってるの?あの写真見た時すごいショックだったんだから!」

言いながら、抑え切れなくなった涙が瞳を潤ませて、目の前の千紘くんがぼやける。

こんな小さなことで大人気なく嫉妬して拗ねるなんて…
そう思っていても止める事が出来なかった。
/115ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ