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はじめてのひと。
第8章 日常

「え〜!そうなの?良かったじゃん!おめでとう!」


長い長い夏休みが明け、千紘くんと付き合う前から色々と相談に乗ってもらっている香那に近況を報告する。


香那は私とは正反対の華やかな雰囲気で行動派。
男女共に直ぐに仲良くなれる羨ましい存在だ。そして恋多き女…。


何でも隠さず話していて脱・処女の報告は流石に恥ずかしかったが香那は自分の事のように喜んでくれた。


「ま、まだまだこれからだからね。」


そう言うと香那は不敵に笑った。


私はまだ香那の言葉の意味をしっかりと理解していなかった…。






今日は大した講義もなかったから早く家路についた。

いつものようにテレビを見ながらゴロゴロしているとメールが届いた。


ー終わったよ。綾ちゃんは?ー


千紘くんからだった。
何でもないメールでもつい顔がニヤついてしまう。


ー私も終わって、帰って来てるよ!ー


ーそっか、ごめん!これから友達とちょっと集まって帰るから少し遅くなる。ー


…そっかぁ、ちょっとガッカリ…


ーわかった(^^)夕飯は一緒に食べれるなら用意しておくよー

ーそれまでには帰れる!ありがとう(^^)ー

ーわかったー(^-^)/ー


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