この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第2章 2 医局の少年
「これだけ?」
「うん。ここでなんでも揃うから、荷物はいらないって言われたから」
「まあ、そうね。こっちよ」

 晶鈴は指をさして歩きだす。背格好の似ている二人は故郷はどこか話し合った。晶鈴はこの都のずっと北西からやってきたことを話す。

「占い師見習いも試験があるのか?」
「ううん。太極府で毎年、星の位置と易で見習いを選出するの。だけど、毎年出てくるわけじゃないみたい」
「そんな選び方なのか」
「わたしが来てから、まだ新しい人がいないからちょっと寂しいわね」

 占い師見習いは、年によってばらつきが多い。、晶鈴が選ばれる前年に数名見つかったが、ここ最近めぼしい人材がいない。

「慶明さんのほかの合格者はいるの?」
「慶明でいいよ。同じ見習いだし。確か5人いるって聞いた」
「それは賑やかでいいわね」
「でも来年になるとどうかなあ」
「ああ、医局は厳しいものねえ」

 占い師は一度選ばれ、入るとほぼずっと太極府にいることができるが、医局は毎年、試験があり、たとえ入局できてもふるい落とされることがあるのだ。
 話しながら歩く慶明は時々視線を下に落とす。
/628ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ