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第13章 山吹の恍惚

（桐原くん……）

苦しげな表情で、亮が真波以上に耐えていたのを知る。



「入れて、って言ってよ」

欲情に燃える瞳。
命令というよりも、懇願だった。


かたくなな心が音を立てて崩れ落ちてゆく。
命令されたからではなく、自然に言葉がもれた。


「い……いれて……」


真波のつぶやきに、少年は深いため息をつく。

両脚をぐっとつかまれた。
灼熱の器官が蜜孔の口にあてがわれた。

息をとめて、挿入の瞬間を待った。



じゅぶり――
　　男のものを迎え入れたとたん、


「あぁああぁぁーっ！」

濡れに濡れた肉ひだが歓喜の声をあげて、一斉に吸いついてゆく。