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真紅の花嫁
第16章 仄白い指


二人はどういう関係なのか。
肩を寄せて見つめ合う写真を、秘かに、大切にとっておいた理由は、なんなのか。


ふと画家のサインに眼が止まる。


アサヤマという文字――――

(綾乃と将人――

  アヤとマサで……アサヤマ――!?)


一瞬、めまいがした。



その時、ふたたびローターが振動をはじめた。

(あ、だめ)

蜜肉を震わせる玩具に、腰がくねってしまう。


亮は来館者のすぐ後ろにいた。

眼で必死に訴えるが、今度はなかなか止めてくれない。
ジィーッ、ジィーッ、という妖しい感覚が、お腹の底から身体じゅうに波及してゆく。

今、思いついたことを吟味する余裕もない。
股間が熱をもち、いやらしい蜜があふれてくる。


(だ、だめだったら)


内腿に花蜜が垂れるのを感じて、真波は両脚をきつく閉じた。
そうしたことで、ローターの淫動がより強く伝わってくる。


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