この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真紅の花嫁
第17章 瑠璃の闇


「デートなんだ」

美術館の廊下で、美貌のアルバイト高校生は眼を細めた。


「結婚間近の恋人とのデートかあ。
 いいなあ。でも今夜は食事や散歩じゃないよね。
   ホテルにまっしぐらかなー」

いきなり小型のビデオカメラを差し出された。

つい手に取ってしまう。


「フィアンセとのエッチ、これで撮影して」



一瞬、言われていることがかわからなかった。

理解したとたん、怒りと羞恥で全身がカーッと熱くなった。
手にしたカメラは、綾音を撮影していたものだった。


「なっ……
    なにを言ってるの!?」

声が裏返った。
冗談にもほどがあった。


「そんなこと、できるわけないでしょう!」

カメラを突き返そうとしたが、少年は受け取ろうとしなかった。


「真波さんて、どんなエッチするんだろうって。
   一度、見てみたいな」

「ふざけないでっ」

「そうだよね。
   そんなこと、できっこないよね」

急に亮の眼が上弦の月になった。

背筋が凍った。
ぞくん、とした感覚は、恐怖だけではなかった。



じっと見つめられると、まともな思考ができなくなった。

お前を自由にできるアイテムは手に入れている。
不気味な美貌がそう言っていた。


/286ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ