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真紅の花嫁
第6章 蜜色の警告


「ちょっと、それ、しまいなさい」

少年の股間にはまだ、野太い雄根が萎えることなく反りかえっていた。

亮は苦笑し、剥き出しの欲望を悠然としまう。

「ほら、美術館って、なんか神聖な場所じゃない。
 そういうところでエッチすると、すごく昂奮するでしょ。

 いつ見つかるかってスリルもたまんないし。
 本当は展示画の前でヤリたかったんだけど、警備の人がうるさいからね」


真波は言葉を失った。
あきれ返るよりも、激しい怒りを感じた。

(美術館を、な、何だと)

裏切られた思いだった。


何に裏切られたというのか、自分でもよくわからなかった。
抑えのきかぬ感情が胸の中で渦巻いた。


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