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真紅の花嫁
第6章 蜜色の警告


(ど、どうして……?)

自分の反応が理解できない。
それでも、ショーツを行き来する指先に、身体の芯がジンと疼いているのは、まぎれもない事実だ。


「うふ。こんなに感じちゃって。
  ずいぶんと、ご無沙汰だったんだね」

「違う……違うわ」

「じゃあ、カレシが真波さんのこと、なーんにもわかってないんだ」

亮の双眸が妖しく輝く。


(そんなこと、ないわ)

ウェディングドレスを着た真波と、それに向けられた陽介の眼差し。


ほんの数日前のことなのに、記憶がぼやけてきそうだった。
我が身の情けなさ、婚約者への申し訳なさに、涙がにじむ。

下唇を噛んで、愉悦を拒もうとした。


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