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真紅の花嫁
第6章 蜜色の警告


いきなり秘裂の上端を、つん、と弾かれた。


「ひぁあああっ!」

過敏な尖りに痛みにも似た電流が走る。
たまらず悲鳴を上げた。

「大きな声を出さないでって言ったでしょ。
 警備のおじさんが来たら、どうする気?」


真波は美術館の出入り口の方に眼をやる。

さっきまで、救いを求めていたのが嘘のように、誰か来るのが怖かった。
ショーツをあられもなくさらし、おっぱい丸出しの姿を見つかるくらいなら、死んだ方がマシだ。


執拗に動いていた指が、ぴたりと止まった。
全身を強張らせて、次に起こるであろう暴挙を身構える。

亮の指が、じわりじわりとショーツのサイドへ、クロッチの横へと移動してきた。


「こっちを見て」

十七歳とは思えない大人びた口調だ。

言われるままに、ふたたび高校生と視線を合わせる。


「眼をそらさないで」

もはや、にらみ合いではない。
真波の瞳は怯えに震え、少年の暗い瞳に宿っているのは、弱者をいたぶる残忍な悦びだった。

「ゆるして……もう、やめて」

恥もプライドも捨てて、年下の高校生に懇願する。
涙が頬を伝った。

この状態で、女体の敏感な箇所を直接触わられたらされたらどうなるのか。
考えるのも恐ろしかった。

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