この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Q 強制受精で生まれる私
第2章 1.0度目
…なんか、股間がムズムズする。
「あの…早く取ってくださいよ。いつまでつけとく気なんですか。」
「はて、何のことでしょうか。」
股から来るむず痒さで叩き起こされた私は、上半身を起こす。
なんか、先生がさっきよりも近づいてるような…気がする。
あれ?
手に持っているの、あのくちばしみたいなの、確かクスコって、言ってたやつだよね?
…じゃあ、いま、アソコに触れているのは、なに?
私はもうこの時、何が触れているのか見当がついていた。
でもきっと別の何かだと考え、気を反らそうと必死だった。
仄かな熱を持つ、ブニッとした、あれ。
「あの…先生?」
「そういえば、浜園さん。いくらお疲れとはいえ、もう少ししっかりして頂かないと困ります。」
「いや、それより、その、あれが、当たってるんですけど…」
「あの問診票は一体何ですか。氏名のみ記入でそれ以外は一切無し。振り仮名すら無いのは流石に絶句しましたよ。」
「いや…やだ!!やだ!!やめてよ!!」
「記憶が戻りましたら、少しずつで構わないので記入してー」
最後の言葉は、かき消されて聞こえなかった。代わりに聞こえたのは、ブチィという鈍い断末魔だった。
「あの…早く取ってくださいよ。いつまでつけとく気なんですか。」
「はて、何のことでしょうか。」
股から来るむず痒さで叩き起こされた私は、上半身を起こす。
なんか、先生がさっきよりも近づいてるような…気がする。
あれ?
手に持っているの、あのくちばしみたいなの、確かクスコって、言ってたやつだよね?
…じゃあ、いま、アソコに触れているのは、なに?
私はもうこの時、何が触れているのか見当がついていた。
でもきっと別の何かだと考え、気を反らそうと必死だった。
仄かな熱を持つ、ブニッとした、あれ。
「あの…先生?」
「そういえば、浜園さん。いくらお疲れとはいえ、もう少ししっかりして頂かないと困ります。」
「いや、それより、その、あれが、当たってるんですけど…」
「あの問診票は一体何ですか。氏名のみ記入でそれ以外は一切無し。振り仮名すら無いのは流石に絶句しましたよ。」
「いや…やだ!!やだ!!やめてよ!!」
「記憶が戻りましたら、少しずつで構わないので記入してー」
最後の言葉は、かき消されて聞こえなかった。代わりに聞こえたのは、ブチィという鈍い断末魔だった。