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Q 強制受精で生まれる私
第13章 5.0度目
「あっ…あ"ぁ!! あ"あ"あ"あ"ぁあ"ぁあー!!」


 目覚めは最悪なものだった。

 それは王子様のキスなんて生易しいものとは遥かに程遠く、電気ショックで無理やり叩き起こされた人造人間の様な、浪漫の欠片もない甦りだった。

「あ…あぁ…あっ!! あっあっあ"あ"ぁあ"あ"ぁあー!!」

 断末魔の様な絶叫を轟かせながら、私は極楽浄土に突き落とされる矛盾の快楽を味わう。パチパチと意識が消えては戻り、向こうに逝ってはこっちに黄泉がえり、イッてはまた甦る。先生の一撃一撃が私の魂を掴み、あちらの世界に行くことを許さない。それを振りきってでも行こうとする私を阻止するかのように、先生は白濁のエゴを大量に放ち、その濁流で行く手を塞ぎ止める。

「イグっ!! イグぅうぅうー!! こわい!! せんせっ!! とんじゃいっ!! こわいぃいぃ!! せんせぇえぃいっ!!」

 それでもまだ強引に行こうとする私を、先生は口、手、体…その全てを駆使して私を繋ぎ止める。それぞれの器官や細胞が相手の同じ物と接吻を交わし、それらが連鎖して私の身体を極限まで弛緩させる。それは先生も同じらしく、最早立っていることすらままならなくなった私達はくっついたまま床に崩れ落ち、そのまま横たわる。

 平面で固くて冷たい最悪なベッド。だけど私達はそんなことはお構い無しと言わんばかりに、互いの魂を擦り、濡らし、貪り続ける。

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