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氷の戦乙女は人たらし公爵に溺愛される〜甘く淫らに溶かされて〜
第5章 5章 陰謀渦巻く舞踏会
「カミリア、キス、されてない?」
 ラウルがもう一度聞くと、カミリアは頷いた。
「アストゥートにどこを触られたの?」
「胸と……アソコを、下着越しに……」
「そう……」
 抑揚のないラウルの声に戸惑っていると、首筋に吸い付かれる。甘噛みと熱い舌に、痺れる快感が押し寄せる。アストゥートに触れられた時と違い、嫌悪感などはない。むしろ、もっと触れてほしいと心の底から思ってしまう。

「ああぁ……! ラウル、私……」
「余裕が無さそうだね。けど、アイツが触れたところには触れさせて。じゃないと、嫉妬でおかしくなる……」
 ラウルはカミリアの頬にキスをすると、胸をやわやわと揉みながら乳首を吸い上げる。もう片方を指でこねくり回す。甘く痺れるような快楽に、声を抑え切れず、指を噛んで声を殺そうとする。ラウルは優しくその手を取ると、歯型がついた指にキスを落とす。

「声、抑えないで。恥ずかしいことじゃないよ」
「あの、ラウル……。私、まだ……」
 処女を奪わないでほしいと訴えようとするも、羞恥で言葉が続かない。カミリアの涙目で察したのか、ラウルは安心させるように微笑みかけ、彼女の頬を撫でる。

「安心して、処女は奪わないから」
 ラウルはカミリアのドレスを優しい手つきで脱がせると、お腹や太ももにキスを落としていく。それだけで気持ちよくなってしまい、無意識に腰を揺らした。
「もう限界でしょ?」
 ラウルはドロワーズを脱がし、カミリアの足を大きく開いた。大事なトコロが外気に触れ、ラウルの目の前に曝され、叫びたくなるほど恥ずかしいのに、感じてしまう。

(見られて感じるなんて、そんなこと、あってはいけない……。私は誇り高い騎士なの。こんなはしたないこと……)
 催淫剤を吸ったとはいえ、ここまで感じてしまう自分に嫌気が差す。騎士がこんなことで感じではいけないと自分に言い聞かせるも、ラウルに筋を撫でられただけでその考えは遥か遠くへ飛んでいってしまう。
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