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菜の花の居場所カフェにようこそ!!feat異世界オカン系男子
第3章 出奔でござる!!〜家出とわたしと大好きなヒト〜
ルーさんちは赤い屋根なんだ。

一歩一歩歩くと。

どんどん遠くなる…

自分から決めたくせに悲しくて仕方ない。

瞳から大きな涙ばかり落ちる。

カバンって、こんなに重かったっけ?

杖があってやっとだ。

カバンの重さにゼェゼェ息切れを起こす。

顔を上げたら、部屋から見えていた大きなきのこが🍄
今なら間に合うよと話かけられた気がして。

回れ右したくなる。

一時の感情より永遠の時間と労力の損失。

いっときは落ち込ませるかもしれないけど
ルーさんにとってはきっとわたしは居ない方が良い。

思春期的な感傷じゃなくて合理的に考えた結果だ。
(社会人ぽいでしょ?大人でしょ?)

考える間もなく本当は出ていた答えなのだろうけど…


森、こうやってみたらキレイだな。

空気も澄んでる。

澄んでたのはルーさんの瞳も。

優しい優しい瞳だった。
見つめられるだけで抱き締められているような。

思い出したらまた泣ける。


ああ荷物がめちゃくちゃ重い。

締め付けてくるホック式のスカートも
ジャケットも、身体を圧迫してくる。
病人が締め付けない服を着るのは理に叶ってたんだな。


なんか久々に沢山歩いたからかな

息苦しい…

横になりたい…
横に。居心地が良いルーさんのベッドを思い出す。
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