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甘い復讐
第3章 始まり
この日もサラはいつも通り、3人の仲間達と協力し、
馬に荷台を曳かせて、街への道を歩いていた。

今日は、サラの他に、サラの幼なじみで兄妹の様に育ったマルセル、マルセルの友人トーマス、サラを姉のように慕うロイスの4人で街に行く。

気持ちの良い日だった。
雲ひとつない青空に爽やかな風が心地よく、太陽の光で川のせせらぎも輝いて見えた。
4人とも、晴れやかな気持ちになり、今日は皆、上機嫌だ。


マルセルとトーマスは、時々ふざけ合いながらワイワイと荷台の後ろから付いてくる。
歌うことが好きなロイスは、可愛い声で歌いながら、馬の手綱を引くサラの横を歩いている。

サラは、こんな何気ない日常に幸せを感じながら、歩いていた。



アルバートが、復讐の為の全ての準備を整え、待ち構えていようとは知らずに。



アルバートの領地には、大きな街が何ヵ所かあるが、領主の住むこの街は最も大きく、ぐるりと壁で囲われている。
街への入り口は3箇所あり、何れも門兵が守っていた。


早朝に村を出たサラ達は、昼前にはいつもと同じ北西にある入り口から入りった。
そして、すっかり顔馴染みになっている門兵に挨拶をする。

いつも通り。

そう。
いつも通りに事は運んでいた。

この時までは。





「こんにちは。今日もご苦労様です。」

サラは、顔馴染みの門兵に笑顔を向け、仲間達と大きな門の中に入って行った。

行き交う人も多く、馬と荷台もあるので、必然的に先頭にサラ、その後ろにロイス、馬と荷台を挟んで、マルセル、トーマスが、縦に並ぶような形になる。


最後尾のトーマスが門の中に入った瞬間だった。

ガラガラガラ!ドシャン!

大きな音を立て、急に門が閉じられた。



「?!」
一斉に、一行に緊張が走る。




そして、事態を把握する間も無く、剣や槍といった、武器を携えた兵士が、サラ達を取り囲んだ。




「どういうこと?!い、いったい?!!」




まさか、私達が吸血鬼ってバレたの?

どうして??
いや!きっと違う。

落ち着いて!
この場をどうにかしてやり過ごさなければならない。



冷静にならなければ。
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