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また桜は散り過ぎて
第16章 心のままに
あなたの方こそ、良い人過ぎますよ。
省吾と私はあのまま会うことなく人生を終わらせる可能性だって大いにあったわけです。
知らないままなら、どちらかを選んでも構わなかったでしょう。
でもあなたは、私たちを引き合わせることを選んだ。自分の気持ちを犠牲にしてまで。
良い人過ぎはあなたですよ。

そんなあなたの気持ちを、省吾は解っているようです。
彼女は兄さんの事を好きになったんじゃないか、と。
そして兄さんも、彼女の事を好きなんだろう?と、聞かれました。
私は、何も言わずにただ口元を緩めただけ。
自分の気持ちはもう封印したのだから。
そんな私の様子を見て省吾は、子供の頃と変わらないなぁと笑っていました。
自分も欲しいって言えばいいのに、弟の俺が先に欲しいといったものには手を出さない。
だけど兄さん、恋愛は違うぞ、とエラそうに胸を張って私に意見しました。
子供の頃には見たことのない姿です。
大人になったんだなぁ、歳をとったんだなぁと、実感させられた瞬間でした。


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