この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第10章 嫉妬

「普通見えるとこになんてつけねーだろ、この非常識」
「……今度プールでも行く? それか銭湯」
「わざと脱ぐとこ行って見せびらかそうとすんな変態、露出狂……っ」

 宵は晃の上から降りて、ソファに腰をおろした。
 片足をあげ、晃に命じてくる。

「腹へった。なんか作って」
「車酔いは治ったみたいだね。良かった」

 晃も起き上がり、宵の唇にキスをする。

「さっき吐いたばっかなのに」
「口すすいでたし大丈夫でしょ? ーー宵、大好きだよ」

 そのままぎゅっと細い体を抱きしめる。

「俺も」

 耳元で囁かれ、晃の心に幸せな気持ちが満ちていく。

「前から気になってたんだけど、宵ってもしかして俺が初恋?」
「……なんだよ急に」
「今まで人を好きになったこと、ある?」

 宵は考え込むような顔つきで、しばらく首をかしげていた。

「……すぐ思い出せない時点で多分ないんだよ」

 晃の口元からは、つい苦笑が漏れる。
 宵の初めては幾つか奪っているが、その初めてはかなり嬉しいかもしれない、と気付いたからだ。
 ーー今までの宵の気持ちもまるごと独占しているようで。

「もう、いいから飯」
「はいはい」

 照れ隠し半分空腹も半分な宵に促され、晃はソファから立ち上がり、キッチンに向かうのだった。
/495ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ