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Memory of Night 2
第11章 懐かしい記憶

「……何回見てもでっけえ家だよな、おまえんち。なんで庭とかそんな綺麗なの?」

 早速翌々日の日曜日の午後。晃の家に自転車を借りに二人で来たのだった。昨日でも良かったが、生憎夜まで雨は降り続いていた。晴れるのを待って今日にしたというわけだ。
 一緒に住む前は頻繁に泊まりに来ていたが、同棲を始めてからはほとんど来ていない。久しぶりに来ると、その立派さに圧倒される。
 白い門と広い庭。三階建ての洋風チックな家は綺麗で、貴婦人でも住んでいそうな雰囲気だ。
 冬に来ても夏に来ても、庭の花たちが枯れたり雑草だらけになっているのを見たことがない。
 両親は医療従事者で忙しいはずなのに、常にきちんと手入れされているのはなぜなのか。
 晃は笑った。

「庭師が定期的に来てるからね。庭は綺麗かも」
「お抱えの庭師?」
「そんなわけないでしょう。どんな屋敷? 月に二、三回かな、夏はすぐ草が生えるから、もう少し多いかもだけど。普通の業者さんに頼んでるだけだよ」

 晃は呆れたように言う。
 自転車こっちだよ、と言い、車庫の奥へと案内された。

「今日も家族いないんだな」
「いつも通り仕事だね。ーー久々に俺の部屋でできるね、エッチ」
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