この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第13章 投影

 最初はスローテンポな曲だった。ゆっくりと客たちのテンションを引き上げていってくれるような、ジャズ調のものだ。春加はまだポールには上らず、ステージ上で演技をする。
 しなやかに身体が折れるたび、腰に巻いた布が舞う。まるでレースのスカートのようだ。彼女がくるりとまわると太ももが露になる。ステージの照明に照らされ、衣装に散りばめられた銀色のラメが輝いていた。
 純真さと色香と華やかさ。本来なら相容れないであろうコンセプトが調和して、不思議な魅力のあるステージだった。
 仕事も忘れ、宵もすっかり彼女の演技に見いってしまっていた。

「ーーお疲れ様」

 ふいに労(ねぎら)いの言葉と共に、目の前にグラスを差し出される。細長いカクテルグラスの中で、青色の液体が揺れていた。

「もちろんノンアルだから、安心して」
「……頂いていいんですか?」
「うん。今日は忙しかったから、たくさん働いてくれたスタッフさんたちに僕からサービス」

 そう言って、亮は笑った。

「ありがとうございます」

 グラスを受け取り、宵も頭を下げた。
 ショーが始まれば、ドリンクや料理の注文は止まる。客たちがステージに集中するからだ。いつもなら、このタイミングでサービスのドリンクを配るのだが、今日はそれもいいと言う。
/606ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ