この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第3章 甘い遊戯

「おめでとう。歳上の彼女さんとお幸せに」
「あき……」
「俺ちょっと職員室に用があったんだった。ごめん先行く」
「はーい」

 呼び止める間もなくすたすたと歩いて行ってしまう。背中越しにひらひらと手を振る晃に明だけが手を振り返していた。
 声のトーンは普通だった。けれど一瞬見えた晃の目は、とてつもなく冷ややかだった。
 赤いスポーツカーの女は、まず間違いなく春加のことだろう。本気で彼女だとは思われてないだろうが、浮気は疑われたかもしれない。だが彼女が誰なのかを言えば、必然的にバイトのことにも触れることになる。だから送り迎えしてもらってることも言わなかったし、迎えにきてくれている場所も、学校から見てアパートとは反対方向の姫橋公園にしたのに。まさか、こんな形でバレるとは。

「ごめん、聞かれるのやだった? クラスの誰にも言わないよ?」
「もういーよ、どうでも」

 もともと隠したかったのは晃である。バレたくない人物にピンポイントにバラされてしまったのだから、投げやりな気分にしかなれない。

「そもそも彼女じゃねーし。バイト先の先輩」
「バイト先の?」
「遠いからって迎えきてくれてたんだよ」
/518ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ