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Memory of Night 2
第14章 夏休みに向けて

 真っ赤な着物姿をしておりそれだけでも目を惹くが、宵が一番驚いたのはその女性の容姿だった。綺麗な金色の髪に、透き通るような青い瞳。真っ白な肌と、堀の深い顔立ち。欧米人だとすぐにわかった。

「あ、お疲れ、宵くん。彼女は渡辺(わたなべ)アメリア先生。普段は日本舞踊の教室を開いていて、踊りを教えているんだ。うちではたまに、花魁ショーをしてくださっている」

 花魁ショーという言葉でようやくピンときた。五月の終わりに怪我をして、急遽来られなくなってしまったという、あの。まさか、外国の人だったとは驚きだ。意外にも、ヨーロッパ系の容貌に和装はよく似合っていた。
 アメリアと紹介された女性は、亮と春加に向き直り、深々と頭を下げた。

「オオ、ソノ節ハ、本当ニゴメンナサイネ」
「いえいえ、大事に至らず良かったです」
「ええ、また是非別日に、よろしくお願いします」

 二人も頭を下げる。

「トコロデ、コノ子ハ?」
「バイトの子ですよ? 先生のお気に召しました?」
「トッテモ! ジュンニッポーン、デモ目ハgray、ステキネ! 私ト、日本舞踊、ヤリマショ! 一緒ニ、花魁ショー出ル! Nice idea!」

 カタコトの日本語に、時折発音のいい英語を混ぜながら高いテンションでまくし立ててくる。
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