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Memory of Night 2
第15章 海

 海の近くの空気は違った。潮の匂いが鼻腔をくすぐる。
 国道をしばらく歩き、左に入って真っ直ぐ行ったところにその民宿はあった。
 確かに見た目は普通の民家っぽかった。三角の瓦屋根に木の壁。窓が多い。玄関にはのれんがかかっていて、『民宿なづな』と書かれている。
 一応二階建てのようだが、年期は結構入っているようだった。築何年だろうか。
 明は玄関の引き戸を開けた。

「こんにちはー! 叔母ちゃん、久しぶりー! 友達連れてきたよー!」

 すぐさま、廊下の向こうから姿を現したのは割烹着姿の女性だ。

「あんらあ、明、久しぶりだねー! おんやまあ! これはこれは、いつも姪っ子がお世話になってますぅ」

 三人はすぐさま頭を下げて、名を名乗った。

「イケメンばっかじゃないのっ! 彼氏?」
「違うって。部屋どこー?」
「こっち。案内するわよ、どうぞどうぞ」

 案内されるまま奥へと向かう。テンションと見た目は普通のおばちゃん、といった感じだ。二階に案内される。
 襖を開けると和室だった。八畳ほどだろうか。冷蔵庫とポット、部屋の隅に布団が三人分用意されていた。真ん中には小さな木のテーブル。部屋は畳で、結構広い。

「ここでいいかねえ? 下が私たちの部屋だから、多少騒いでも大丈夫だよ」
「申し分ないです!」
「ありがとうございます」
「お世話になります」

 三人は頭を下げる。
 何かあったら遠慮なく言ってね、とだけ残し、叔母は部屋を出て言った。
 宵が窓から外を覗くと、海が見える。バスから見た景色とはまた違っていて、綺麗だった。
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