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Memory of Night 2
第16章 恋と魚突き

「浮き輪一個浮かべとけば? ずっと立ち泳ぎするより楽なんじゃね?」

 そう言って、宵は先ほど膨らませたばかりの浮き輪を晃に渡す。

「そうだね、サンキュ」

 流されないようビニールヒモで近くの岩にくくりつけ、準備は完了。晃は竹ヤスの持ち方や魚が隠れている場所、捕る時のコツなど、基本であろう部分を丁寧に教えた。
 そして、一緒に潜り始める頃には明の警戒心もとけ、すっかり打ち解けているのだった。

「どの辺りが変態なんだ? 紳士じゃないか」

 大山が隣に座る宵に言う。
 二人は荷物の隣に腰を下ろしていた。岩がちょうど太陽の光を遮り、日陰になっている。
 紳士というのが晃のことを指しているとわかったが、訂正はしなかった。確かに学校での晃はそうだろう。特に女子には。

「明、いつもより楽しそうだな」
「……そうか?」

 大山の問いかけに、宵は首をかしげる。
 明は基本的に、いつでも何をする時も楽しそうな気がする。今回は初めての魚突きで余計にテンションが上がっているのかもしれないが、通常運行だろう。
 大山はしばらくぼーっと晃と明の魚突きの様子を眺めていたが、不意に宵を振り向いた。

「なあ、宵。一個相談に乗ってくれないか?」
「……相談? なんの?」
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