この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第16章 恋と魚突き

「……ぶっちゃけ、一年の頃可愛いなって思ってて、最近またちょっと気になって。あと半年ちょいで卒業だろ? ……なんかそう思ったらどんどん……」
「じゃ、告ればいいじゃん」
「簡単に言うな。それができたらおまえに相談なんかしない……」

 まあ、確かに、とは思う。

「あっちも卒業? てことはタメ? 今クラス一緒?」
「…………」

 沈黙。わかりやすい反応だった。どうやら同じクラスの誰からしい。

「誰?」
「…………ずけずけ聞きすぎだって。心の準備をさせろ」
「……なんだそれ」

 宵は呆れたように目を細める。心の準備も何も、相談があると持ちかけてきたのは大山の方なのに。むしろそっちが準備を終えてからこい、という話だ。

「……同じクラス」
「それはわかったって。んで、誰?」

 宵に真顔で詰められ、大山は再び口をつぐむ。
 ほんのりと頬を赤らめ、宵をちらりと横目に見ながら蚊のなくような声で言葉を発する。

「おまえと仲いい女子」
「……俺と仲いい女子? ……女子?」

 男子ならまだ何人か浮かぶが、女子なんて一人も出てこなかった。もちろん話しかけられれば応えるし用があれば話しもするが、仲がいいと言える子なんていたろうか、と思う。
/606ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ