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Memory of Night 2
第20章 秘密のお薬
ーー思い返してみれば、ベッドの中ではいつも晃がリードしてくれていた。自分から積極的に晃を求めたことは記憶の限りほぼなかった。それこそ、散々煽られてどうしようもない時や、命令されてやらされる時くらいしか。それだって、自発的にというわけではないのだけど。
「宵がしたいことをなんでもしていいし、俺にさせたいことを命令すればいい」
だから突然そんなふうに言われても、どうしたらいいのかわからなかった。
(触ってほしい)
乳首やあそこは刺激が欲しくて疼いていた。ほんの一瞬の激しいキスで、完全に勃起してしまった。
こんな状態で何もしてもらえず、全部を丸投げされてしまうなんて。
宵は状態を起こし、横たわったままの晃の上へと乗った。もう一度口付ける。いつも晃がしてくれるキスを思い出し、上唇や下唇を丁寧に舐める。
続いて首筋を舐めあげると、晃は微かに身じろぎした。
ティーシャツをまくりあげ、胸の突起をそっとつまんだ。小粒なそこを今まで積極的に責めたことはなかった。
もう片方は口で刺激するが、晃の反応はいまいちだ。
「……感じる?」
「そっちはあんまりかな。くすぐったいだけかも。俺のを舐めてる宵を見てる方が興奮する」