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Memory of Night 2
第20章 秘密のお薬
「薬、やっと効いてきたかな」
「……薬?」
どういうことだろう、宵には特に薬を飲んだ記憶はないし、飲む理由も無かった。
「ボディソープとハーブティにそれぞれ催淫剤を混ぜたんだよ。つまりは媚薬。ムラムラして仕方ないだろう?」
「はあ……っ!?」
だからか、と思う。だからさっきから異様に体が熱くて、些細な刺激であそこも反応してしまったのか。
ハーブティもちょっと味が変だったのは媚薬のせい。
「ボディソープって、ボトルに? 使えなくなるじゃん……っ」
「いや、チューブの先に入れただけだから、ボトルの中は大丈夫だよ。ちょっと余分に三プッシュくらい出せば催淫剤は無くなる」
しかもそんなとこまで抜け目がないなんて。
「この、変態っ! 淫乱!」
「ん? どっちが? 俺が寝てる間に一人で触ろうとしてたよな? 今だって、こんなに大きくして、えっちなこといっぱい考えちゃった?」
「あ、やだ、触んな……っ」
ハーフパンツ越しに少し撫でられただけでもたまらなかった。下腹部に重い熱がどんどん溜まっていく。吐き出して楽になりたい。
「はあ……っ、あ」
口では拒みながらも、体は逆のことをしていた。晃の手に自らを押しつける。強く擦ってほしかった。
だが、晃はすぐにその手を引っ込めてしまう。
「たまには大胆な君もいいね」
刺激が無くなり、思わずすがるように晃の腕を掴んでしまう宵に、晃は冷静な口調で言う。
「そうだ。じゃあ、今日は宵がして」
「何を……?」
提案の意味がわからず首をかしげる宵に、晃はにっこりと笑った。
「ーー全部」