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Memory of Night 2
第20章 秘密のお薬

 ーー晃は自分の上に乗ったまま、戸惑うように揺れている灰色の瞳を見つめた。
 欲情して目の下まで紅く染まった宵の表情はとても扇情的で、すぐにでもベッドに押し倒し全身をまさぐりたかった。実際いつもならそうしていた。
 だけど今日は、あえて晃は自分から手を出さなかった。別に焦らして意地悪したいわけじゃない。宵に積極的に自分を求めてほしかった。そんな理由から媚薬もこっそり買ったのだった。
 自分が気持ちよくなるために動けばいい。その言葉に反応したのか、宵は晃の足元に体をずらした。ズボンの上から勃起したそこに触れる。
 手のひらでそっと撫でられ、くすぐったいような微かな快感があった。指先でなぞり、薄い生地越しに舌で愛撫される。ざらついた感触に、晃はわずかに眉を寄せた。

「部屋の電気つけていい?」
「……いいわけねーだろ!」

 予想通りの返答を投げ返される。

「暗いと宵のエッチな姿がよく見えないな、と思って」
「そんなん見なくていいんだよ!」

 強い口調で反発しつつも、顔はさらに真っ赤に染まる。
 晃は面白くなって笑った。
 ようやくズボンと下着を下ろされ、直接口に含まれる。生暖かい口内は一段と気持ちが良かった。
 指と舌での愛撫は緩く、晃には物足りない。
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