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Memory of Night 2
第21章 宣伝用ポスター

「撮影の日程だけど、冬休み頃を予定してるんだけど、大丈夫? 本当は秋頃に、と思っていたんだけど、協力してもらう人の都合で冬になっちゃってね」
「協力?」
「そう。いつもはスタジオを借りて、そこで撮影してるんだけど、カメラマンや照明やメイク、専門のスタッフさん達も関わってくるから費用が馬鹿にならないんだよ。だから数年に一回しかできなかったんだ。だけど今回は、春ちゃんの交渉で場所もスタッフもお客さんのツテで揃えてもらえることになって。だいぶ安価でしかも外で撮影できるんだ」

 嬉しそうに亮は笑った。
 冬休み。そういえば、海にいる時にあった春加の電話でも、冬休みの日程を確認された。

「冬休みに泊まりで山行くぞって前に言われたんですけど、それがポスター関連の話だったんですか?」
「え? そこだけ話してるんだ。まったく春ちゃんも、肝心なことは伝えないくせに……」

 やはりそうらしい。
 亮が苦笑する。

「そうそう、そのお客さんが所有する山荘に招待してもらえることになってね。撮影もその敷地内で。場所が遠いから日帰りじゃ厳しいし、スタッフの都合と、君のお休みも考慮して、冬休みかなと。どう?」
「俺はいいけど、晃が……」
「ああ、恋人だよね? そりゃ、泊まりは嫌がるよね。晃くんも一緒に連れておいで」
「あっち受験だしさすがにその時期じゃ、来ないと思いますけど。まあ、話してみます」
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