この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第22章 交渉

「二泊三日のやつ、俺も行っていいんですか?」
「あー、もちろんいーよ。晃も来いよ、勉強道具持ってくりゃいいじゃん」

 春加の口調は軽かった。

「なら、年明け前。十二月中にしてください、泊まりの日程」

 体調を整えて試験に臨むためにも、それがギリギリだろう。

「はいよ。ならまあ年末にすっか」

 春加は残りのウィスキーをいっきに飲み干した。

「……おい、がぶ飲みして平気? それストレートだぞ」

 一切割っていないし、氷すら入れてないらしい。
 心配する宵をよそに、春加は立ち上がった。

「んじゃ、帰るわ。お疲れー」

 着ていた服はあらかじめ袋に詰めていたようで、それと鞄を持ち玄関へと向かう。
 唐突なその行動に一瞬呆然としていた二人は、はっとしてすぐに後ろを追った。

「いやいや、ダメだろ!」
「ハル姉、すぐ代行呼ぶから……」

 缶ビール二本とウィスキーを一杯ストレートで飲んでいるのに、本気で車で帰ろうとしているのか。
 危ないし、法も犯している。
 だが春加は二人の制止も聞かず、玄関を開けた。
 そこでぴたりと動きが止まる。目前に男が立っていたからだ。
 憮然とした春加に胡散臭い笑みを浮かべ、その男は言った。
/606ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ