この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第22章 交渉

「ーーお疲れ様。ちょうどいいタイミングだったかな」

 オールバックに切れ長な瞳。強面(こわもて)な第一印象を打ち消す柔らかな声色と、かっちりとした黒いスーツ。
 玄関に立っていたのは三浦亮ことローズのマスターだった。

「なんでここに……?」

 宵が尋ねると、亮は笑った。

「やだなあ、僕雇い主だからね。そりゃ住所くらいわかるさ。あ、こんばんは、君が晃くんだね。この前ハルちゃんに黄色い花を届けてくれたよね。ありがとう。改めまして、ローズのマスターの三浦亮です、よろしく」

 スーツのポケットから名刺を取りだし、会釈と共に晃へと差し出した。

「どうもご丁寧に。大西晃です。宵がいつもお世話になってます」
「いえいえこちらこそ。覚えもいいし、真面目に仕事してくれるから助かってるよ」
「……マスター、何しにここへ?」

 春加は憮然としたままだった。
 だがそれは、みんなが感じている疑問のはず。

「何、じゃないよ。ハルちゃん店の酒勝手に持ってったでしょ? 客に出すのと同じ金額で天引くからね、給料から。覚悟しておきな」
「…………」

 春加は何も言わなかったが、小さく舌打ちが聞こえた気がした。
/626ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ