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Memory of Night 2
第25章 夏の終わり

 本当も何もない。
 晃からの愛撫は、もう宵の体に充分刻み込まれていた。目を閉じていたってわかる。何度も受け入れている体内だって、すっかり晃の形になっている。
 不安がらなくたって、宵の体はとっくに晃のものだった。
 体だけでなく、もちろん、心も。
 他の人間に、恋愛としての興味など一切無い。

(絶対言ってやんねーけど)

 さすがにそこまで赤裸々に伝えるのは、羞恥が邪魔をして無理だった。

「そんな不安なら、気が済むまで確かめていーよ。目隠しで」
「このまま続行でいいってこと?」
「……うん」

 縛ったり道具を使われるよりは、全然いい気がした。痛みを伴うことや強引なことはしないと言うし。

「ありがとう。大好きだよ」

 晃の声に明るさが戻り、ほっとする。

「あ、痛いのとか乱暴なことはしないって約束したけど……どうも君見てるとムラムラしちゃって。……理性、壊れちゃったらごめん、ね」

 申し訳なさそうなニュアンスで始まり、最後の一言は小声。

「はあ!? 約束が違……っんんっ」

 抗議しようとした声は、晃の唇に吸い込まれてしまう。
 夏休み最後の夜は、しっとりと過ぎていったーー。
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