この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第26章 承諾書

 九月から学校が始まり、倉木と本格的に進路を相談した結果、公立の経済学部を第一志望にと薦められた。

「ここなら、国英社の三科目で受験できるし、公立だから学費も安めよ。県内だし。まあ、国公立はちょっと偏差値高いけど、君の今の成績ならギリ行けなくもないと思う。これからしっかり受験勉強してね。模試も受けなさい」
「…………」
「不満?」
「……受かったとして、なんか頭痛くなりそうじゃね? 経済の勉強とか」
「別に、毎日みっちり勉強するわけでもないし、他にも選択できる講義があるから大丈夫よ。お金の仕組みの話とか。お金好きでしょ、君」
「……まあ好きだけど」

 志穂の手術費用を集めていた頃、投げやりになって倉木に迫ったことがあった。それもあり、守銭奴のように思われているのかもしれないが、その聞き方もどうかと思う。

「滑り止めも決めなきゃね。一応同じように三科目で受験できるとこ幾つか見つけておいたから、あとで見てみて」
「はーい、どうも」

 大学のパンフレットやホームページから印刷した資料を手渡してくれた。
 それが九月上旬のやり取りだ。
 あっという間に月日は流れ、気付けば十月に入っていた。
/606ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ