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Memory of Night 2
第28章 独占欲

 宵がせいいっぱいの悪態をつくと、晃はさらに笑う。

「わかってるよ。ここ、入れてほしいんでしょ? 俺ので奥までぎちぎちに埋めて、いっぱいついてほしい?」
「あ、はぁ……や」

 耳元で囁かれ、宵は身を震わせた。言いながら中に挿入した指をランダムに動かされ、宵の唇からは熱い吐息が漏れる。
 晃の言葉で、奥まで犯されている時の感覚が蘇り、中がきゅっと締まった気がした。

「う、んんっ」

 奥に欲しくなる。晃自身で深い場所を突いてほしい。

「挿れたいなあ、宵の中。でもやっぱりここじゃ危ないかな。……指だけでイケる?」

 問われて、宵は首を振る。さすがに後ろだけではいけなかった。前も触ってほしい。
 溜まった熱をどうにかしてほしかった。
 宵は晃を振り向き、尻に挿入していない方の晃の手を掴み、自分の股間へと導いた。触ってくれさえしたら、すぐにでもイケるのだ。

「ん? 何? 俺にどうしろって?」
「……っ」

 しらを切る晃に、宵は請うような眼差しを向けた。

「言葉にしないと……」

 その時だった。
 晃が言葉を切り、はっとしたように浴室の壁を振り返った。

「今、隣からガチャって音がした。玄関のドアの音かな」
「え……?」

 宵には聞こえなかったが、ドアが開いたということは。
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