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Memory of Night 2
第28章 独占欲

「隣の人帰ってきちゃったかな。出かけていただけで、夜勤じゃなかったのかも」
「は? じゃあもう出ねーと」

 浴室でエロいことなどしてる場合じゃない。シャワーでボディソープを洗い流そうと手を伸ばした瞬間、晃に口付けられた。

「んんっ」

 そうしながら股間のものを握られ、宵は焦る。

「ん、んうっ」

 どうにか首を振り、晃の口づけから逃れた。

「ばか、ダメだって……」

 小声で抗議するが、緩くしごく手は止まらない。

「あ、んん、声が……っ、やあ……」

 なんで今なのかと思う。先ほどまでは触ってくれなかったくせに。

「隣の部屋の人に聞かれたくないんだろ。だったら我慢して、声」
「あ、無理、あき……っ」

 体は待ち望んでいた愛撫だった。気持ち良さにめまいがしそうだ。
 でも絶対に今じゃないだろ、とも思う。

「ん、んぅ」

 先走りで濡れた宵のに晃の手が絡みつき、ゆっくりと絶頂に導かれる。
 唇をきつく噛み、必死にその快感に耐えていると、晃の手に退かされてしまう。

「唇、噛むなっていつも言ってるだろ。傷になる」
「は、あ、じゃあ離……ふっ」

 再び口付けられた。勃起したそこと口腔を同時に愛撫され、イキそうになる。
 そのまま塞いでいてほしかったのに、もう少しのところで晃は唇を離し、下への愛撫も緩める。
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