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Memory of Night 2
第30章 花魁ショー

「ねえ、宵。明日もバイト?」

 火曜の夜。予備校から帰ってきた晃は食卓に座るなり、尋ねてくる。
 今日はバイトは休みだったので、取り決めのとおり宵が夕飯を作った。野菜炒めと味噌汁だ。

「うん、バイト。明日イベントあるし」
「それって、花魁ショー?」
「……なんで知ってんの」

 嫌な予感がした。宵はイベントについては、晃に何も話していなかった。ということは、別経路から入手した情報ということだ。
 春加は違うはずだった。キレて出ていってしまった日から、一度もバイト先で見かけなかった。亮に尋ねてみても、心配しなくてもそのうち帰ってくるよ、と呑気に笑われてしまうだけ。
 だから、晃にそんな話をするやつはいないはずだ。

「電話があったんだよ」
「春加から?」
「いや、ハル姉と一緒に来てた、店長さんだっけ? その人から電話があったんだよ。花魁ショーのイベントがあるから、見においでって」
「……マジか。なんでおまえに誘いがくるんだろうな、いつも」

 緊縛の体験イベントの時も、ポールダンスの時も、なぜか晃は呼ばれる。
 店でバイトをしているわけではないし、全く関係ないはずなのに最近よく巻き込んでしまっているような気がする。
 ただでさえ受験で忙しいのに、申し訳ない。
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