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Memory of Night 2
第30章 花魁ショー

 宵の膝がガクガクと震える。腰を反らし、抗う間もなく晃の口に白濁を放っていた。ごくり、と晃の喉がなり、その音に宵の全身がかあっと熱くなった。
 綺麗に舐めとったあと、素早く下着とズボンを上げられ手早く身支度まで整えられてしまう。

「ごちそうさま」
「……飲みもんじゃねーんだよ、変態」

 荒い息遣いと共にその場にしゃがみこんだ宵に、晃はにっこりと笑った。

「あ、その顔でお客さんのとこ行くなよ」
「無茶言うな、仕事中なんだよ」

 イッた直後で確かに顔は火照っていた。今の自分の顔なんて想像したくもないが、晃が行くなという意図はわかる。
 宵も同じように思う。欲情している晃の顔を、できることなら誰にも見せたくはなかった。
 でもだったらこんな場所でフェラなんかしてくるなよ、と思う。

「もー、おまえここ出禁な」
「えー……いつも呼ばれて来るだけなのに」
「知るか、変態。店内で従業員に手を出すの禁止なんだよ」

 触れることすらダメなのに、口淫だなんてもってのほかだ。

「マジで出禁だ出禁、マスターに言っとこ」
「ごめんて……」

 とはいうものの、ショーが始まってしまったので、しばらくは仕事らしい仕事はない。
 客たちからの注文も減るだろう。
 サービスドリンクは火照りが落ち着いてから配ることにして、二人はショーを見にフロアの隅を離れた。
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