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Memory of Night 2
第32章 雪

 けれど、自分や誰かを責めたところで、結局後悔や罪悪感しか残らないのだ。

「ーーもうどうでもいいやって思ったら、なかなか立ち直れないもんなんだよな。そういうの思い出して。……俺にはおまえがいたから抜け出せた気がするけど、あの人には誰かいんのかなーって」

 亮が春加にとってのそういう存在であってほしいと願うが、実際のところはわからない。

「ハル姉に手を差しのべたいって君が思うなら、そうしてあげればいいんだよ。あとで後悔したくないだろう? どんな理由やきっかけからだったとしても、そんなふうに思う相手は人生で何十人も現れないから」
「……うん」

 晃の言葉に、宵は頷いた。
 もしかしたら、桃華も春加に手を差しのべようとした一人なのかもしれない。
 そうこうしているうちに、卵が焼き上がった。フライパンにふわふわな卵焼きが一つ。

「二回焼くのめんどくさいから、大きいの一つ作って一緒に食べよう」
「はいよ」
「宵、大皿取って」
「おっけ」

 大皿にチキンライスを入れ、その上で卵焼きを割ると、テレビで観るようなふわとろなオムライスが完成した。
 めちゃくちゃ美味しそうだ。
 テーブル準備すると、晃のスマホのバイブが震えた。
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