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Memory of Night 2
第33章 撮影旅行前夜

 晃は囁いて、自分の股間を指さす。

「ん……っ」
「言ってるそばから」

 宵はかあっと頬が熱くなるのを感じた。奥がきゅっと締まり、ほぐそうとした自分の指を締め付けてしまう。
 また反射的に唇を噛んでしまい、晃にたしなめられると同時に晃の指を口腔に押し込まれた。

「ん、ふぅ」
「俺のちんこ想像して、興奮した? しゃぶりたいの?」
「……っ」

 ふるふると首を振る。
 けれど体は正直だった。触れてもいないのに、宵のはまた硬く張り詰め、蜜を溢し始めていた。軽くとはいえイッたはずなのに、今にも弾けそうなほど大きくなっていた。
 そっちも辛くて、宵は左手を伸ばした。

「こっちはまだダメ」
「ん……んんっ」

 手のひらをまたからめられる。なぜ、と思う。
 イキたくてたまらなかった。
 晃の手をほどこうとしても、離れない。
「宵がしなきゃいけないのは後ろの準備だろ? 俺はお預け状態なのに、自分だけ気持ちよくなるつもり?」

「う……」

 そんなつもりじゃない。だったら、自分でしろなんて言わず、晃がほぐしてくれたらいいのに、と思う。
 宵は穴に入れていた右手の中指を懸命に動かし、円を描くようにして入り口を拡げようとした。
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