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Memory of Night 2
第33章 撮影旅行前夜

「ふ、ん、ふぅ」

 断続的な喘ぎ声が洩れる。晃の指を噛んでしまうわけにはいかず、必死に堪えようとすると唾液が溢れる。それは晃の指を伝い、シーツの上に落ちた。
 晃はじっと自分の方を見つめていた。明るい部屋で、どんな顔を晒しているのか想像したくもない。

「……やばい、今すぐ犯したくなってきた」
「んーっ」

 宵は慌てて首を振る。指を二本にしようとしたところなのに、まだ晃のは入らない。

「舐めて、俺の。準備ができたらすぐ入れられるように」
「え、わ、ちょ……」

 有無も言わさず宵の口から指を引き抜き、晃は自分の股間へと導いた。
 晃もベッドの上に座っている状態なので、そこに唇を寄せるということは、尻だけ高く突きだした格好にならないと舐めれない。
 だがそれは嫌だと伝える前に、腕を引かれ勃起した晃のを口に押し込まれた。

「んぐ」

 なんて強引なのかと思う。宵には自分のを触るなと言うくせに。
 指の何倍もある質量に口の中はパンパンだった。それでもいつものように、奥まで咥えなければと思ってしまう。
 だが晃に肩を押され、そっと押し戻される。

「宵、不器用だから両方なんてできないだろ? いいよ、後ろほぐすのに集中して」
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