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Memory of Night 2
第34章 衣装合わせ

「着物の下に着る、肌着のこと。普通のティーシャツや下着だと線が浮き出たり透けたりするから、着物ようの肌着があるんだよ」
「へー」

 確かに、軽く羽織るだけならまだしも、しっかり帯まで締めたら線が浮き出そうだった。
 だが、衣装らしきものは着物三着だけで、肌襦袢らしきものは見当たらない。

「No、無イヨ! 本番ハ、裸デ着ル!」
「はあ!?」

 宵と晃が同時に声をあげる。

「おー、揃ったね」

 亮が拍手と共に満面の笑顔を向け、説明までしてくれた。

「いろいろ写真撮るのに、ない方が綺麗に露出できるだろうってことで今回肌襦袢なしだって。その衣装の生地少し特殊で、一般的な着物よりかは薄く、浴衣よりは厚めに作られてるそう。浴衣みたいに一枚でも透けずに着れて、体の線も浮き出てきづらいらしいから、まさにこの撮影にぴったり。昨日アメリア先生が、拙い日本語で懸命に力説してくれたよ」
「Yes、yes!」

 亮が自分の代わりにわかりやすく説明してくれたことに感激したのか、何度も頷いているアメリア。
 それでは、この三つの衣装達は特注なのだろうか、と思う。

「着ナイ衣装達ハ、他ノshowデ使ウカラ、ダイジョブ! Don't worry!」
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