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Memory of Night 2
第34章 衣装合わせ

 雪のように白い肌、血色の悪いくすんだ唇。それだけでもどことなく異色な雰囲気はあったが、一番目を惹いたのは眉や睫毛の色だった。
 ーー真っ白なのだ。

「Color mascaraダヨ!」

 アメリアが自分の眉を指差して言う。地毛の上から色を塗ったのだろう。なかなか目にすることのない特殊なメイクだったが、白い眉や睫毛は銀色の髪によく映えた。
 目の下にはうっすら朱色が差している。これはシャドーだろうか、と思う。
 今年の始めに学祭でメイド格好をさせられたが、その時宵にメイクをしたのは明だった。律儀に、メイク道具や使うコスメの名前や効果を解説してくれたが、そもそもメイドの格好をすること自体が嫌すぎて、ほとんど聞き流していた。
 かろうじて二、三個覚えていたものの中にアイシャドーがあった。
 朱色のアイシャドーは、もともとの灰色の瞳とも、よく馴染んでいる。

「え、すご……」
「なんか、不思議な雰囲気ね……」
「でも綺麗。これはこれでファンタジックな感じがアリね」

 姿見の向こうから、スタッフ達がぞろぞろと覗きにくる。宵の姿が視界に入ると一瞬みんな驚いたように固まるのが面白い。それだけインパクトが強いらしいが、そりゃ、自分で見ても「え……」ってなったくらいなのでそういう反応になるよな、とは思う。
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