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Memory of Night 2
第35章 同室者

「……これで来たんですか?」
「Yes! 荷物イッパイ、電車ハ大変ネ」
「まあ、確かに……」
「地面からの高さもあるし、四駆だから雪道にはもってこいだな」

 春加も頷く。性能も雪山に適しているにしても、男性が好みそうなこのイカツイ車をアメリアが乗ってるイメージがあまり宵には湧かないのだった。
 三人は車に乗り込み、アメリアがピンときたという洞穴に向かった。
 すぐに回りは雑木林になり、道も徐々に悪くなる。揺られるまま車で五分ほど走ったところで、ジープは停車した。
 下りると、目前に急な斜面があり、道と言えば言えなくもないような細い通路があった。塗装は一切されていない。普通に地面が、というより雪道が続いている。人や車の往来がないのだろう、綺麗なふわふわの雪が溶けもせずそのまま残っていた。

「ここ……登るの?」
「Yes! 目印付ケタカラ!」

 目印。言われてみれば確かに、木にピンク色のビニール紐がくくりつけてあった。アメリアがしたということだろうか。

「アメリア先生、いつこの場所を見つけたのですか?」
「九月頃……カナ」
「…………」

 宵と春加は唖然。そんな前にわざわざ下見に来ていたことも驚いたが、その頃はまだ雪もないはずだ。
 九月にたどり着けたからと言って、十二月のこの時期に登れるとは限らない。

「……おまえマジで怪我すんなよ、死ぬ気で守れ、その顔と体」
「何度も言うな、変なフラグ立ちそうだから」
「準備OK? Let' go!」

 アメリアの声に促され、三人は山道を登り始めるのだった。
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