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Memory of Night 2
第36章 洞穴

 雪で覆われた斜面は滑りやすかったが、登り始めるとすぐに、傾斜は緩やかになった。
 加えて撮影旅行の直前くらいに晃が靴を買ってきてくれていた。いつも使っているシューズよりも溝が深く、柔らかなゴム底になっている、雪道に適したものを。そういうところ、抜かりがない。
 そのおかげもあり、足元は安定している。

「……さすがに暗いな」

 春加が懐中電灯を取りだし、前を照らしてくれる。屋敷を出る時はまだ太陽は残っていたが、もう完全に日は沈み、辺りは真っ暗だった。
 アメリアも持ってきていた懐中電灯を照らす。宵は持ってなかったが、後ろから広範囲を照らしてくれていたので助かった。

「宵、アメリア先生も、大丈夫?」
「うん」
「Sure!」
「なら、少しペース上げるぞ」

 春加はさらに歩くペースを早めた。場所がわからなくならないようアメリアが何本かおきに木にビニール紐を結びつけてくれていたようで、止まって目的地を確認することなく歩を進めて行けた。

(つか、すげー体力だな)

 春加は肩からかける小さいショルダーバックの他に、何が入っているのか、黒い大きな鞄も担いでいる。それでも息一つ乱さずぐいぐい登っていく。
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