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Memory of Night 2
第48章 蜜月

「う、あ……あき……やあっ」

 どうしようもなかった。内側から押し寄せてくる快感が大きすぎて、どうにかなってしまいそうだ。
 生理的な涙で視界が歪む。

「俺も、イク……」

 晃の艶っぽい声で鼓膜を刺激され、その瞬間熱いものが宵のなかへと注ぎ込まれる。
 耳元で響く晃の息遣い。

「宵、もっと……」
「あ、もうマジで無理……っ」

 少しでいいから休ませてほしい。立て続けに責められたら本当に死んでしまうような気がする。必死にそう伝えようとしたが、晃は宵の体を再び反転させベッドへと押し倒した。繋がった部分から振動が伝わりそれすら敏感になった体には辛い。

「晃……っ、んんーっ」

 口付けられ、晃はまた腰を振る。
 何度も最奥を突かれ、苦しいはずなのに、それを超えるくらいに気持ちがよかった。
 ーー皮膚も骨もぐずぐずに溶けて、このまま一つになれたらいいのに。そんなふうに思えるほど、心までも満たされていく。
 晃は宵の額や頬、唇に何度もキスを落とした。繰り返し繰り返しそうした。

「宵、好きだよ。ーー大好きだよ、ずっと」
「あ、あ……、晃……っ」

 宵は晃の首に腕をまわし、自分のそばへと引き寄せる。
 押し寄せる快感の波に何度も意識を持ってかれそうになりながら、必死でそれに応えた。

「俺も……好き」

 ーーたとえ離れて暮らしても、ずっと晃を好きでいられる。自然とそう思えることが、どうしようもなく幸せで、宵の心を満たしてくれる。
 透き通るような優しい夜だった。
 二人は夜通し体を繋げ、お互いを求め続けた。
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