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訪問 パティシエSana
第3章 扉の向こう
 その擦った指先は正確に菊門から女芯に素早く移動した。スカート越しではあるが三本の指が移動し中指が菊門から割れ目に食い込んで擦りあげた。店先からふらふらと進んでいると、周りで複数の男たちが初老の男を取り囲んで揉みあいとなっていた。その男が何か叫んで逃げたのを追いかける罵声が響いた。
 店内から出てきたSHOPの店員たちから「大丈夫ですか」と声を掛かられた。手で制しながら逃げるように離れると、前に回り込んできた身なり正しい紳士然とした男が、
「ごめんなさい、クリップが落ちましたね。・・・、マロンクリップ」と小声で言い、声を立てずに笑った。そして、握った手を開いて、例の飾りを差し出した。
 はっと、眼を見開いてから、震える手で受け取るとお礼も言わずに逃げるように立ち去った。
 後は夢中である。気が付いた時には住居の前に居た。電車に乗った記憶もさだかではない。
 外れた。外れてしまった。

 知らない誰かの中指で擦り取られた。
 千切られるほど激痛のなか、同時に駆け巡った官能は衝撃で、一瞬で逝ってしまった。
 腰を屈めて階段を上がって部屋に倒れこんだ。まだ、ジンジンとした痛みと鈍痛があった。内臓も引きずりだされたようだ。怖くて、あそこを見れない。荒い息の中で、飾りを渡してくれた男性の言葉を思い出した。
『マロンクリップ』と確かに言った。
 それって何に。
 携帯の検索でその呼び名をいれてみた。直ぐに出て驚く、ごく普通に通販で販売している。そんなにポピュラーなものなのか。ポケットから自分がつけていたものを取り出して見比べていると、よく似たものが売られていた。しかも安い。
 普通に、誰でもがつけている。まさか。
 スカートを捲って、恐る恐る陰毛をよけて女芯を覗いてみると盛り上がって少し赤い感じはするが特に変わったようすは見受けられなかった。怪我はしていない。ジンシンする痛みは薄らいでくる。
 そっと触ってみる。敏感になっている。
手に持ったマロンクリップをあったところにあてがって見た。が、どうやって着けるのか分からない。四つん這いで移動して衣装ケースから小さめのショーツを履いてみる。小股が擦れて違和感がある。
 脱いでしまった。
 飾りが無くても快適である。そんなこんなで一日終ってしまった。終日ノーパンで過ごすことになった。
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