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第5章 新しいSana

　一週間は経たずに次の休み明けにSanaは
「謹んでお受けしますが、」と言いかけると、林社長は遮って、
「それはよかった。きっと受けてくれると思っていました。お近づきの記念ではないがお食事でもどうですか」とごく当たり前のように言われたので、
「ええ、喜んで。でも、お受けするのにお願いごとがあるのですが、その際に聞いてくださいますか」と、考えておいたことをSanaは申し入れた。
「おお、いいですよ。では日時は追ってご連絡します」と言って破顔した。そのまま、眼前に立っているSanaを上から下までなぞって、口周りと唇をじっと見た。何かを想像しているのである。

　裸を見られているような気になった。
　わたしの裸を想像している。
　胸を、乳房の形状、乳首の形、色を想像している。
　わたしの秘所の色、形、大きさを思い描いている。
　Sanaは確信した。
　
　　やっぱりわたしを狙っているのだ。