この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
訪問 パティシエSana
第5章 新しいSana
 いろいろと想像、推測して思いもよらない結論になって改めてSanaを観察すると自分の下腹部が反応していた。きっと、あっちは良いに違いない。俄然欲しくなって、良からぬ考えを巡り始める林であった。

 それから十日ほどが過ぎた午後、林はSanaを会議室に呼んだ。作業中に呼ばれることも社長に呼ばれることも初めてであった。
 Sanaは怪訝な表情で会議室のドアをノックした。
「どうぞ」と返事があったのでドアを開けて会議室にはいった。会議室は林社長一人であった。
「お座りください」と促されたのでSanaは正面に座った。その際、全身くまなく観察され、特に腰と胸を注視されて少し嫌な気がした。男の眼である。
「お呼びしたのは初めてですね。いつも、頑張っている姿を拝見して感謝しています」と型通りの挨拶をしながら観察されているのを感じてSanaは緊張した。
「お呼びとのことですが・・・」と不安がるSanaである。両腕で胸を隠す姿勢で目を伏せた。
「いや、そう緊張しなくてもいいですよ。会社が新規に出店する話は聞いていますか」
「え、はい、そんな話は聞いています。ラボ長が話をしていました」
「それなら話は早いね。どうでしょうか、その新店のパティシエで出向して欲しいのです。それもシェフパティシエとしてお願いしたい」
「え、ほんとに。そうゆう事ですか」と驚くSana。
「まだ、打診なのです。まず、あなたの意向を確認したくてお呼びしたのです」
「私でいいのですか。私に任すという事ですか」
「あなたが、SanaさんがOKなら話を進めたいと思っています」
「悪い話ではないですよ。おもいっきり力を発揮できますよ」と重ねて言ってSanaを見つめた。
「一週間ほどでよく考えてご返事ください」と言われて、退室したSanaは何か不安を感じてしまうのであった。話が上手すぎる気もする。何か別の下心がある気もする。
 呼ばれた内容は特にラボ長にも訊かれなかったので黙っていたが、何処から漏れて広がるのか、あくる日にはほとんどの人が知っていた。色々言われた。お祝いやら、怨嗟やら、疑念やら、嫉妬やらが渦巻いていささか閉口したSanaであった。
 どうするかなどは論外で受けるのが当たり前で、受けない場合はここにはもう居場所がないのを覚悟するしかなかった。
/177ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ